【スズキ】新型ワゴンRの発売で、業界はどーなる!?

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ワゴンR
スズキ「ワゴンR」は、現在軽自動車で最も売れ筋の「トールワゴン」という市場を掘り起こした、エポックメイキングなクルマだ。初代モデルは1993年9月に誕生、1995年度から2001年度に渡り、7年連続で軽乗用車の車名別販売ランキングのトップを獲得(2代目モデルを含む)。2002年度にはダイハツ「ムーヴ」に王座をいったん明け渡したものの、
3代目に移行した2003年度から2007年度まで、5年連続で首位を堅持している。そして2008年9月25日、フルモデルチェンジした4代目ワゴンRが発売された。

 自動車市場ではユーザーの成熟化とニーズの分散化により、大ヒット車が少なくなって久しい。その中でワゴンRは、2000年3月に3万502台という驚異的な月販セールスを記録(2代目)。また2007年度には3代目が22万4082台を販売し、これは月販平均にすると1万8000台以上にもなる数値だ。そして2008年6月には、累計販売300万台を達成している。

 これだけヒットしたクルマのモデルチェンジは、難しい。あまり大きくイメージを変えると、旧型オーナーの不評を買って乗り換えニーズを逃してしまう。かといってキープコンセプトに固執し過ぎると、新鮮味がないとこれもそっぽを向かれる。

 結局スズキが新型ワゴンRで選択したのは、デザインは従来モデルのイメージを継承しながら、室内空間を広げて装備を充実するという、オーソドックスな手法だ。いかにも保守的な選択と思うかもしれないが、その決断までにはライバル車種とどう差異化するかなど、様々な議論と試行錯誤があった。

室内スペース重視の「タント」が“ジャンル内ジャンル”を生み競争が激化

 これまでの販売実績から、自動車業界では別名「日本で一番売れているクルマ」とも称されているワゴンR。しかし、ライバルの追い上げは厳しい。全国軽自動車協会連合会が2008年10月1日に発表した2008年度上半期(4~9月)の軽自動車販売台数では、1位がワゴンRで9万6075台(前年同期10万6911台、前年同期比89.9%)。2位がダイハツ「ムーヴ」で8万2778台(同9万6217台、同86.0%)、3位が同じくダイハツ「タント」で8万1496台、(同48035台、同169.7%)だ。

 注目は、3位タントの急速な台頭だ。タントは子育て中の母親やファミリーをターゲットにして、軽自動車の限られた枠の中で、最大級の室内スペースを実現したクルマだ。センターピラーレスで大きく開く助手席側リアドア、小学校3・4年生くらいなら中で立って着替えができる室内高など、使い勝手の良さを追求した。2007年末にフルモデルチェンジをしてから勢いを増し、ダイハツの主力車種であるムーヴを抑えて、軽販売ランキングの2位に度々踊り出ている。

 「軽でありながら広い室内」というコンセプトは、元々ワゴンRが初代から志向していたものだ。しかしタントは、軽トールワゴンの中でもさらに広い室内空間を実現して、新しい“ジャンル内ジャンル”を生み出し、ユーザーの支持を得た。ボディーの4隅ぎりぎりに配置したタイヤ、短いノーズ、立ち気味のフロントウインドウなどのデザインが、そのパッケージングを実現している。

タントの対抗モデル「パレット」の開発決定が迷いを払拭

 ワゴンRはこれまで、モデルチェンジの度に室内スペースを拡大してきた。しかし全長3400mm以下、全幅1480mm以下という軽自動車のボディーサイズ枠の中で、最大限の室内スペースを追求すると、自ずとタントと同じ方法論を採らざるを得ない。ボディーの外観も、似通ったものになってしまう。

 広い室内スペースを求めてデザインスケッチを描くと、ワゴンRに見えなくなる。それでもいいじゃないか、いやダメだ。ボディーのデザイン過程では、そんな議論と試行錯誤が幾度も繰り返されたという。

 手詰まり状態に陥りかけた開発陣に活路を開いたのは、スズキ社内での新型車「パレット」の開発決定だ。2008年1月24日発売のパレットは、室内スペース拡大を最優先した、タントと真っ向からぶつかるコンセプトのクルマ。この存在によって開発陣の迷いは完全に払拭され、ワゴンRらしさを磨き上げることに専念できたという。

アイデンティティーを守ったデザイン、室内スペース拡充で正常進化

 実際にできあがった新型のフォルムは、確かにどこから見ても、ワゴンRであることが明快だ。エクステリアデザインチームのメンバー、四輪デザイン部の田口雄基氏は、「縦型ヘッドライトや、後方へ向かうに従って尻上がりとなるルーフラインなど、歴代モデルが採継承してきたアイデンティティーが、ワゴンRらしさを演出するための手法だ」という。

 デザイン面ではキープコンセプトを選んだが、室内スペースの拡大もおろそかにしていない。クルマのベースとなるプラットフォームを一新してホイールベースを先代比+40mmの2400mmへと延長し、後席足もとのスペースをほぼフラット化した。

 リアドアの開口幅も、従来の670mmから760mmにサイズアップ。地上から345mmという低い位置にリアステップを設定し、小さい子供や高齢者が乗り降りする際の利便性も高めている。また前席は、従来から好評の高めの着座位置をそのまま継承し、フロントドアの開口幅を大きくしている。

 さらにインテリアでは、フロントシートを新開発。シートスライド量を拡大し、ピッチも従来の10mm刻みの20段から24段にするなど、ドライバーの体格に合わせて適切な運転姿勢を取れるようにした。リアシートのサイズとスライド量もアップし、居住性を高めている。

クラストップの低燃費を実現、装備を充実してコンパクトカーのシェアも狙う

 燃費性能も軽トールワゴンでのクラストップにこだわり、自然吸気エンジン+CVT(無段変速機)で23km/L、同エンジン+4速ATで22km/Lの低燃費を実現した(いずれもFF車における10・15モード値)。小さいクルマのメリットを経済性でも十分に発揮する。

 軽自動車初、クラス初といった新装備は、ワゴンR上位機種にオプション設定の「舵角センサー対応コーナリングランプ」、スティングレー全モデルに標準装備の「タイヤ空気圧警報システム」、スティングレー上位機種に新採用した「SRSサイドカーテンエアバッグ」などがある。

 またスティングレーのターボエンジン搭載車には、ステアリングを握ったままシフト操作ができる「パドルシフト」を装備。装備の充実によって軽自動車の枠を超え、コンパクトカー市場への食い込みを狙おうという姿勢だ。

自動車販売が落ち込む中、売れ筋の軽トールワゴンに競争が集中

 景気の低迷で自動車販売が陰りを見せる中、軽自動車も例外ではない。2008年度上半期の軽乗用車販売数は、66万3770台で前年度同期比1%減と、2年連続で落ち込んでいる。その中で各軽自動車メーカーは、売れ筋の軽トールワゴンに新車を投入して、生き残りに必死だ。

 例えば三菱自動車は、9月17日に「トッポ」を復活させて5年ぶりに軽トールワゴン市場へ再参入した。ホンダは軽自動車の主力車種「ライフ」のフルモデルチェンジを、11月に行う予定だ。軽トールワゴン市場は軽自動車を手がけるメーカーにとって、最も魅力的なマーケットであり、競争が激しい戦場なのだ。

 スズキはワゴンRの月販目標を、1万8000台と掲げている。今回のフルモデルチェンジ直前、2008年8月の販売数は1万3737台。モデル末期で、しかも夏休みがあるこの時期に、これだけの実績を残しているのは凄い。ワゴンRがブランドとして、しっかりと定着している証拠だ。景気が落ち込んでいるときほど、ブランドを確立した商品が強いと言う。新型ワゴンRもやはり、その成功の方程式に当てはまりそうだ。


ヤフー ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000010-nkbp_tren-ind

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[ 2008/10/19 12:00 ] 最新ニュース | TB(0) | CM(0) [編集]

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