【三菱】再生した理由とは!?

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「あなたの社長就任時はね、本当に会社がつぶれるかと思った」
 6月19日午前、都内で行われた三菱自動車の株主総会。質問に立った株主の表情を見つめて身構えた議長役の益子修社長の表情が、次の瞬間になごんだ。株主はこう続けた。「よくぞここまで来た。感謝する」。

 益子社長が報告した業績は、347億円の最終黒字。かつて“紙くず寸前”の72円を記録した株価は201円(19日終値)に回復した。株主の感謝にうそはない。益子社長の脳裏には、容赦ない罵声(ばせい)を浴びた社長就任後初の総会の場面がよぎった。
■罵声飛び交う総会
 平成17年6月23日。この日の総会は、冒頭から益子社長が「株主の皆様にはご心配とご迷惑をおかけし…」と声をふりしぼる「謝罪総会」だった。ひと月前に発表された業績は、4747億円という過去最悪の最終赤字。その年の1月末には「重篤患者」の出血を止めるため、三菱グループなどからかき集めた増資・借り入れなど約5400億円という緊急輸血の大手術を受け、息の抜けない集中治療状態が続いていた。
 まさにがけっぷちだった。三菱ふそうトラック・バスの欠陥車事故に伴う際限のないクレームやリコール(回収・無償修理)問題処理に加え、筆頭株主だった独ダイムラークライスラー(当時)から経営を投げ出された。1年間に3人も社長が交代する替わる大混乱をみせられた株主が、黙っているはずはなかった。
 益子社長は向こう3年間の再生プランを懸命に説明し、19年度黒字達成を約束して頭を下げ続けた。だが、株主からは「当たり前のことをいっているだけじゃないか!」「売れるクルマを作らないと企業は成り立たないんだよ」などと厳しい質問が飛び交った。
■鮮やかな復活劇
 「決断・成果・スピード感」。益子社長が就任時に掲げた経営のキャッチフレーズだ。リコール問題などで失墜した企業イメージを回復する戦いを始めた。
 何よりも企業風土の刷新に取り組み、三菱グループ企業に甘えて無駄に広げた車種構成を絞り込み、技術者の論理を押しつけた消費者無視のクルマづくりをあらためた。集めた増資資金を元手に、SUV(スポーツ多目的車)の「アウトランダー」や軽自動車の「i(アイ)」など、三菱らしい強い個性をもちつつも、高品質かつ魅力的な価格の新型車を投入していった。
 昨年4月には直営販社29社を5社に統合。今年3月には不採算にもかかわらず政府の要請で続けた豪州工場を閉鎖。その一方、ロシアやタイ、中近東など新興国に照準を当て、販売台数を着実に増やす形で一定の成果を上げた。さらに、日産自動車や仏プジョー・シトロエンとの提携を強化し、黒字経営を軌道に乗せた。
 冒頭の今年の株主総会での株主による思わぬ感謝のことばを受け、益子社長は壇上で答弁に立った。
 「率直に言って、会社が再生するか自信があったわけではない。でもなんとかして会社を再生させたいとやってきた」。いつも公式の場で見せる飄々とした話しぶりでなく、やや声を詰まらせた受け答えだった。
■くすぶる時限爆弾
 ブランド力、開発力、収益力などでライバルの足元にも及ばなかった3年前に比べ、企業体質は確実に変わった。益子社長も「危機的状況は乗り切った」とみる。だが、まだまだ株主が満足できる姿ではない。
 三菱自は株主配当の原資となる利益の蓄積がなく、10期連続無配という上場企業としては恥ずかしい状態だ。益子社長も「集中治療室は出たが、フルマラソンを走れる健康体にはなっていない」と認識している。
 再建支援のため、三菱重工業、三菱商事、三菱東京UFJ銀行などが割り当てられた優先株の今後の扱いも決まっていない。21年度からは配当の支払い義務が生じる。仮に優先株がすべて普通株に転換されれば、株数は一挙に1.6倍の90億株に膨れる。1株当たりの価値が薄まり、株価の上昇は見込めなくなる。
 「無配に終わった責任をどう思っているのか」「無配の連続で経営陣に名を連ねる気持ちはどうか」。復活劇を印象づけた総会でも、一部の株主からはなお厳しい意見がでる。
■環境「先進企業」
 益子社長はこれに対し、「配当は株主への責務。復配の展望を今後3年間で示していく」と言い切った。
 根拠は、ある。
 まずロシアだ。ロシアにおける三菱自のブランドイメージは、国内で想像できないほど高い。三菱自も高い成長をとげる最重要市場とみて、仏プジョー・シトロエンとモスクワ市郊外で合弁工場の建設に着手した。3年後には三菱ブランドのSUV(スポーツ多目的車)の量産を始める。
 さらに、来年から商品構成に待望のクルマが加わる。走行中にCO2を排出しない電気自動車(EV)「iMiEV(アイ・ミーヴ)」だ。
 最高時速130キロ、走行可能距離が最大160キロ。実用性を備えたEVの開発で、三菱自は紛れもなく世界のトップを走る。ガソリン価格の高騰で自動車需要の減退が懸念される中、環境にやさしく、「1キロ1円」の燃料コストで動くEVは「家庭・地域の足」として期待される。自動車業界の最後尾を走っていた三菱自は、時代の波をとらえて、今や環境の「先進企業」に躍り出た形だ。
 円高、原材料高、北米市場の低迷…。自動車業界を取り巻く環境は厳しさを増し、これまで順調に企業再生の道を歩み、今年度からの新3カ年計画をスタートさせたばかりの三菱自の前途にも暗雲が漂う。
 「今後の経営環境は厳しいが、皆さんの期待に応えるべく外部環境に左右されない会社にしていく」。
 益子社長は総会の壇上から株主に約束した。過去に何度も経営陣の「約束」に裏切られてきた三菱自の株主たち。だが、同社の総会では何年も聞かれなかった場内を包む大きな拍手から、期待の大きさが伝わってきた。


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[ 2008/06/24 20:49 ] 最新ニュース | TB(0) | CM(0) [編集]

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